エンジニア・IT業界を知る~SES/請負/派遣の違いって?~

入社して1ヶ月が過ぎ、この1ヵ月の間にたくさんの企業様とお会いする機会がありました。

IT関連の企業様と一緒にお仕事をさせていただく機会があり、IT企業の技術系職種についてのお仕事をご一緒しています。今回はその中で学んだ「ITエンジニア」と「SES、請負、派遣の違い」について、書いていきたいと思います。

「技術系職種の雇用形態の違いについて知りたい」と思っている採用担当者様向けの記事になります。それではどうぞ。

「ITエンジニア」について

エンジニアとは、「工学(エンジニアリング)に関する専門的な知識やスキルを持った人材」を指す言葉で、日本では「技術者」とも呼ばれます。

テクノロジーが進化した現代では、ITの専門知識やスキルを備えた「ITエンジニア」が活躍しています。エンジニアの定義は幅広く、さまざまな種類があります。職種によって専門分野が決まっているので、働き方や仕事内容も様々です。

エンジニアは、以下の4つに分けられます。

「システムエンジニア」

システムの設計・製造・テストに一貫して携わり、ソフトウェア開発の指揮を監督的な立場で行う職種です

システムエンジニアは、一般的にプログラムを組んだり開発したりするイメージが強いですが、主な役割は クライアントからの要件を明確にし、システムの仕様を確定させていくことです。

「プログラマー」

システムエンジニアが考えたシステムやアプリケーションの設計に基づいて、プログラミング作業をする、つまりコードを書く職種です。プログラマーは複数の得意なプログラミング言語を書くだけでなく、ネットワークやデータベース処理についての知識も必要です。

「サーバーエンジニア」

システムを利用するサーバーの設計・構築・運用保守を行う職種です。サーバーの運用・保守ではサーバー運用に加え、定期的にログデータを観測し、その時の状況によって改良・管理をします。

※サーバーとは、サービスや機能を提供するコンピュータのことを指します。

ほかにも、サーバーに何かしらの障害が生じた場合に原因を見つけ出し、復旧作業を行ったりもします。せっかく開発した素晴らしいシステムも、サーバー環境がよくないと挙動が遅くなったり、システムダウン するなどのリスクがあります。そういう意味でサーバーエンジニアはシステム運用の根幹を担っていると言えます。

「ネットワークエンジニア」

コンピューターネットワークの設計・構築・運用・保守を行う職種です。セキュリティやOS,サーバーなどに関する幅広い知識が必要になります。

次に、ITエンジニアの雇用形態やメリット、デメリットを紹介します。

SES、請負、派遣の違いとは?

エンジニアの雇用には3つの契約形態があります。

「SES契約(準委任契約)」

SESはシステム・エンジニアリング・サービスの略で、クライアント(派遣先)に技術者を派遣する雇用形態ことです。上記のどの職種でも技術者はSESの対象になります。

SES契約は委任契約の一つで、準委任契約になります。法律に関する仕事(例えば弁護士)は委任契約になり、それ以外の仕事(エンジニアやコンサルティング、医師など)は準委任契約の扱いになります。
よってSESはIT業界に特化した準委任契約です。

SES契約は、労働力の提供に対する対価をもらうため、製品の完成義務はありません。指示系統は雇用者、つまりスタッフを派遣する人材会社側にあります。

「請負契約」

請負契約はクライアント(派遣先)からの依頼でシステム開発などを行い、その成果物に対してお金をもらう雇用形態です。あくまで成果物に対しての報酬なので、完成するまでは1円ももらえない、という契約です。

成果物の完成度がクライアントの承認基準を満たさない場合、賠償責任が生じるため、発注する側も受注する側もプロジェクトの基準を管理し、双方合意することが必要な雇用形態ということができます。

「派遣契約」

派遣契約は、SESと同様に労働力を提供する雇用形態になります。クライアント(派遣先)企業からの指揮命令を受けて仕事をします。3年を超えて同じ現場で働く場合は、派遣元か派遣先で無期雇用の社員になる必要があります。

SES契約と派遣契約にはどのような違いがるのでしょうか?以下にて説明します。

SESと派遣の違いは?

両者の違いは、指揮命令権限があるかないか、になります。

SESは、技術力の提供が主な契約内容となります。そのため、クライアントが求めるスキル保有者のアサインが義務となります。指示命令権は雇用者側にあるため、休日出勤・残業などの命令はクライアント(派遣先)にはできません。

派遣契約は、クライアント(派遣先)が指示命令権を持つため、残業などの指示はクライアント側が出すことができます。成果物に関してはSES契約、派遣契約のどちらも責任を負うことはありません。

実際の現場では、SES派遣の方が比較的難易度の高い仕事を受け持つケースが多いようです。よって、正社員以外で高い専門性の求められる仕事はSES契約を検討する、と覚えておくと良いかもしれません。

採用側のアナタがSES派遣、請負などを採用するメリット

人材の獲得スピードがはやくなる

採用側がこのような契約形態で人材獲得するメリットは、やはり欲しい技術の獲得スピードがはやくなる、という点です。

自社に必要な技術やスキルを正社員が持っていない場合、またはそのような人材が自社に少ない場合、正社員を雇用しようとすると何度も面接するため、採用までのリードタイムが長くなります。そういう状況の時は今回紹介したような雇用形態を検討するのが良いと思います。

IT技術者の有効求人倍率について

転職サイトDODAの転職求人倍率レポート(2020年2月)によると、IT業界の求人倍率は6.80倍、IT技術者の求人倍率は8.69となっています。
つまりIT業界では1人あたり7社が求人をオファーしていることになり、IT技術者には1人あたち9社がオファーしているということになります。熾烈な人材獲得競争が繰り広げられていますね。

業界ごとの求人倍率(画像:DODAより)

職種ごとの求人倍率(画像:DODAより)

まとめ

上記で紹介した求人倍率はあくまでも転職での求人倍率になりますが、同じようにSES、派遣などでも技術者の需要は高いことが考えられます。

実際IT業界ではフリーランスで活躍するエンジニアも多く、経験豊富な人材を獲得することもできます。しかしIT業界は全体的に有効求人倍率が高く、採用側の競争が激しい状況です。

自社で働いてもらう意義やメリットを明確に発信しないと、人材獲得は難しくなることは押さえておきましょう。