“いい人”と出会う~採用チャネルの紹介とその活用法~

採用活動において、自社が求める人物像に近い求職者との出会いを増やすためにはどういうことに気をつけるべきでしょうか?今日は「採用チャネルの種類とその活用」という観点から解説します。 

企業の採用活動には「求人サイト」「自社サイト」「イベント」の3つを複合的に活用するケースが増えているため、それらについて個別に解説していきます。

さまざまな求人サイト

まずは求人サイトについて解説します。企業が利用できる求人サイトはたくさんの種類があり、大きく以下に分類できます。

総合型

新卒採用向け:リクナビ、マイナビキャリタス

中途採用向け:リクナビNEXT、マイナビ転職、doda

これらの採用は会員数が多く、幅広い業界・職種・地域に対応しています。

ビジネスSNS

Wantedly、LinkediInなど

Wantedlyはスタートアップが利用し、LinkedInが海外では多くのユーザーをもっています。

従業員が自社の魅力をアピールする投稿ができるほか、有料アカウントを契約すれば、候補者のデータベースの検索ができたり、スカウト送信機能を利用できたり幅広く採用活動に生かすことができます。

Webサービスからの発展型

広告「ジョブオファー」や「LINEキャリア」「LINEバイト」など

「ジョブオファー」は転職潜在層にまでリーチできる記事風求人広告で、「LINEキャリア」「LINEバイト」は、有名なWebサービスから発展した求人サービスです。

スカウト型

新卒採用向け:OfferBox

企業が興味を持った学生に直接オファーを送ることができる就活サイト。

現在、学生プロフィール登録数118,000人、
大手・ベンチャー・官公庁など、6,280社以上の企業が利用しています。(R20/4/9調べ offerboxより)

ハイクラス中途採用向け:ビズリーチ、Green、キャリトレ、AMBIなど

これらは即戦力となるプロフェッショナル人材や高収入層にフォーカスしています。

その他

YOU TRUST:副業・転職のリファラル採用に特化したサイト

その他IT人材やクリエイティブ人材の採用に強みを持つ特化型求人サイトなど。

求人サイトをうまく活用する方法

採用支援会社を活用し、より有効な情報を集める

このように国内には多くの採用メディアのサービスが存在しているため、自社の力だけで適切なメディアを選定するのは難しくなっているというのがあります。よってメディア選定については、多くの活用ノウハウを持っている採用支援会社などに相談するのが効率的です。

採用支援会社を活用することによって、メディアごとの特徴や利用のメリット・デメリット、求人サイト利用による大まかな費用対効果など、自社で収集することが難しい情報を得ることができ、採用計画の精度がより高まる効果があります。

自社採用サイト活用のヒント

求人サイトで気になった情報に触れた求職者の多くは、その会社の採用ページを見に行くことが多いといわれています。よって採用ページを充実させることも採用活動における重要なポイントになります。

採用ページでは一般的に、

  • 企業紹介
  • 事業説明
  • 仕事紹介
  • 採用担当者からのメッセージ

などの情報が掲載されていると思いますが、これらの情報に加えて自社ならではのコンテンツを充実させていくことが重要だと考えます。

基本的には求職者が欲しい情報を発信することが必要です。とはいえ「求職者が何を求めているのか?」ということがわからないとコンテンツの方向性を定めるのは難しいですよね。

今日は弊社が行ったある調査の事例を紹介しますので、ぜひコンテンツ企画の参考にしてみてください。

求職者の求める情報とは?(IT企業の例)

弊社ではITエンジニア向けの採用に関する調査をしたことがあります。そこで興味深い調査結果を得ることができました。求職中のITエンジニアが知りたい企業の姿には以下のようなものがあることがわかったのです。(重要なもの順です)

  • 休日
  • 給与・年収
  • 仕事内容
  • 企業の将来性
  • 事業内容
  • 勤務地
  • 業界について
  • 社風
  • 上司・同僚
  • 評価制度
  • 業務実績・ノウハウ
  • オフィス環境
  • 会社のビジョン
  • キャリアパス・研修

これらのうち、自社が強くオススメできる点などをコンテンツ化していくことは、採用活動を有効に進める一つのポイントになるかもしれません。

自社イベント活用について

求人サイトや自社サイト活用以外に、リアルなイベントを主催するケースが増えていますので、その種類やポイントについても解説します。

カジュアルなミートアップ

ベンチャー企業などを中心に、自社イベントで母集団形成をするケースが増えています。平日の夕方や週末を使ってカジュアルに集まって飲食などを提供しながら懇親するようなイベントを開催しています。

例)株式会社メルカリ 「ミートアップ」運営術とは
https://seleck.cc/527

合同イベント

合同イベント(合同企業説明会等)では多くの求職者と出会えるチャンスです。「自社イベント集客が不安」という場合でも、合同イベントだと少なからず求職者の視界に入るきっかけを作ることができます。

しかし、企業のネームバリュー格差からブース来客数の差が出てしまうのも事実です。ブースへの来場率を高めるためにはブース内等の工夫が必要です。例えば…

  1. 興味・関心を引くような仕掛け(例:誘い文句に他社にない魅力をいれる)
  2. 親しみやすさの演出(例:好感を持たれる担当者をアサインする)
  3. ブース内の色味や装飾
  4. ブース周辺での呼び掛け
  5. しつこくしないこと

など、見直し点をあげ、活かしてみるといいかもしれません。

配布物も有効なコミュニケーションツール

また、イベント時に配布するパンフレットやノベルティも、オリジナリティのあるものが良いです。

私が学生の頃に参加した合同説明会のことを振り返ると、イベントから持って帰った資料を見比べたときに、デザイン性があったり、内容が充実していたりするものはインパクトがあり、会社により魅力を感じたのを覚えています。

手元に残るものとして、企業の考えやビジョンを示し、その世界観に引き込める大きな効果を発揮してくれるのものだと改めて思いました。

企業の採用活動にデジタルチャネルが有効になってきている今でも、紙は有効なツールではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?採用活動ではいろんなチャネルを活用できる分、それぞれをいかに効果的に背下に結びつけるか?ということについて試行錯誤されている方も多いと思います。

基本的には自社にしかできないことは自社で、採用支援会社など外部に頼ったほうがいいことは積極的にアウトソースして、より良い採用活動をしていきましょう!