派遣経験者が語る、ハケン社員とは?

昔大好きだったドラマが4月から復活されるというニュースを聞きました!ご存知の方もいると思いますが、そのドラマとはずばり、「ハケンの品格」!13年ぶり復活って…。私、高校生…。
時代の流れを感じます(笑)

今回は派遣社員について、私が経験したことを踏まえ紹介していきたいと思います。

過去に私が派遣社員を経験した経緯

働き方は昨今で大きく変わり、働く雇用条件なども多種多様になってきました。

私は短大を卒業した後、保育園を運営している法人に正社員として入社し、数年働いていました。保育士5年目のときに、海外への興味・関心が深くなり、その年で退職を決意。その際、保育士を辞めてすぐに海外に行くつもりはなく、どうせ行くのであれば、旅立つ前に違う仕事をしたいなと思い、転職活動をスタートさせました。

海外に行くまでの仕事の期間としては1年間だけだったため、正社員ではなく、契約期間の更新ができる派遣として働こうと思い、派遣会社に登録。最初はまったく違う仕事を探していて、ワーキングホリデー用にお金を貯めたかったのと、プライベートと仕事を充実させたいなと思ったため、事務のお仕事をメインで探し始めました。(保育士時代のめまぐるしい忙しさから少し離れたかったのです…。)

そこで紹介してもらった仕事が、某大手不動産会社の総務・財務部の新卒採用のアシスタント業務でした。“未経験でもOK、明るくテキパキと仕事ができる人”という募集キャッチコピーを見、これなら未経験の私でもできるかも、、と思い、さっそく面談へ。ありがたいことに、その日に“ぜひ来てください”というお応えをいただき、晴れて派遣社員として仕事がスタートしました。(本当は保育士を辞めてから少しゆったりしようと思っていたのですが、退職後2週間後には転職先が決まってしまい、ちょっと複雑でした。笑)

派遣として働いた一年間は、平日は不動産の派遣として、土日はベビーシッターの派遣としてダブルワークをして過ごしました。この頃は、ほぼ毎週土日にベビーシッターの仕事を入れていたので、週6または7で働いていました。それでも忙しさや体力・精神的な辛さで言ったら保育士をしていた頃よりもずっと楽に感じていました。

派遣業を経験して一番嬉しかったのは、保育士の頃と違って家への持ち帰りの仕事がなく、自分のプライベートの時間を平日でもゆっくり過ごせたことです。(どれだけ保育士時代が過酷だったか…笑)
保育士時代では、派遣社員のようなこんな働き方は考えられなかったし、転職することで生き方や自分の時間を見直す良いきっかけになりました。

派遣社員とは

雇用契約と給料の支払い

では派遣社員とは具体的にどんな形態のお仕事でしょうか。

まず派遣社員は人材派遣会社に登録します。人材派遣会社とは、読んで字のごとく人材を紹介する会社のこと。より具体的に言えば、特定のスキルを持つ人材を雇用し、その人材を欲しがっている企業に提供する会社です。

正社員やパートと最も異なるのは、「雇用契約を結ぶ会社」と「実際に働く会社」が違う、という点です。正社員やパートであれば、雇用契約を結んだ会社で働き、給料が発生します。一方で、派遣社員は「派遣会社」と雇用契約を結び、「派遣先企業」に労働を提供します。そのため、業務の支持などは「派遣先企業」から受けますが、給与は「派遣会社」が支払います。

派遣会社は給料の支払いや福利厚生、仕事や就業条件の紹介、派遣先企業との交渉、スキルアップ研修などを通して、派遣社員をサポート。派遣会社にスタッフ登録をした段階では雇用契約は結ばれません。派遣先企業が決定し、仕事が始まる時点で雇用契約が発生し、派遣期間の終了とともに契約も終了します。

一般派遣と紹介予定派遣

人材派遣には「一般派遣」と「紹介予定派遣」の二種類があります。上記の説明は「一般派遣」の内容です。通常「派遣社員」と呼ばれているのはこの一般派遣のことで、働く人の希望や条件に合わせて仕事を選ぶことができます。

「紹介予定派遣」とは、派遣先に直接雇用されることを前提に、一定期間派遣社員として就業したのち、派遣期間の終了時に派遣社員と派遣先企業が合意すれば、正社員や契約社員としての採用が決まる働き方です。派遣期間は最大で6か月、3か月に設定されることが多いです。

派遣先企業の支払い料金

派遣社員は登録した派遣会社から給料を支払われます。派遣料金は、派遣社員の給料ですべて構成されているというわけではありません。派遣先企業は派遣社員の時給のほか、保険料や福利厚生費等の諸費用を含めた派遣料金を支払っています。その割合は派遣会社によって異なるのですが、派遣料金の20~35%が充てられているケースがほとんどです。仮に派遣社員が時給1,000円で働いていると、プラスして200~350円が上乗せされて派遣先企業に請求されるわけです。(ちなみに派遣社員はボーナスが出ないのが通常。)派遣社員は企業の要望を満たす経験スキルを持っているという点で付加価値が高いこと、企業側の求める就業条件を満たしていることなどから、賃金水準が高い理由です。

派遣を雇う企業側のメリットとデメリット

派遣を企業が雇う上で、一時的に人手不足になった際に相応のスキルを持った人材をその仕事に充てられることはとても大きなメリットになります。デメリットとして、帰属意識の低さから責任感が低かったり、慣れてきたころに辞めてしまったり、と長期戦力で雇う事が難しい場合もあります。また、残業時間の派遣料金が高く設定されている場合もあるため、人件費が高くなってしまう懸念もあります。

派遣として働く側のメリットとデメリット

私は保育士からOLに未経験で派遣社員に転職した際に、人事アシスタントの仕事のほかに、一般事務の仕事やビジネスメールの作成の仕方等、オフィスワークの仕事を経験できたのは、今の仕事にとても活きていて良かったなと感じています。また、今の採用まわりの仕事を、入社前に少しイメージすることもできました。

派遣をして思ったデメリットとしては、雇用・収入が不安定になる場合があること、責任のある仕事を任せてもらいづらい、正社員に比べて待遇が悪いケースが多い、などありますが、働き方を選ぶ際に、自分にとって何が一番大事で優先順位が高いのか、何をしたいのか、そこに合った働き方を選ぶのが一番だと思います。

話は変わって私は海外から帰国してからは、リゾートバイトを1年間行いました。リゾートバイトとはリゾート地(ビーチやスキー場、有名温泉地等)に住み込みで働くアルバイト(派遣)のことです。1年半のうち、栃木にある温泉ホテルと、沖縄のリゾートホテルで働きました。

選んだ理由としては、第一に海外で勉強した英語を使って仕事をしたかったのと、知らない土地に住み込みで働き、(家賃等の)生活費がかからないといった点に魅力を感じたからです。これもまた働き方が選べる時代だからこそできる仕事の仕方なのかなと思います。

自分に合った仕事を見つけること、その一つの手段として人材派遣があるのだと思います。


現在はまた正社員に戻り、新しい会社で働きはじめてまだ1カ月ほど。これから正社員としてのメリットをたくさん語れるように頑張りたいと思います!